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January 09, 2008

スペイン語に架ける恋の橋-13-

ベルはお腹をこわしていた。ラウルが食べるものと同じものを小さく、柔らかくして与えていたのだが、さすがに限度ってものがあったようだ。

スペインの人間だからといってパエリアばかり食べてるわけじゃない。
経済のグローバル化というものは欧州のこの古豪国にも確実に押し寄せてきていて、特別な意識もなく日本食や中華、カレーや中東料理も食べている。

ラウルのバルだって例外ではない。

仕事がはけたおやじやマドリードっ子(madrileño)ばかりが客じゃない。今や世界各地から情熱とやらを体験しに訪れる外国人観光客が、時によると席の半分を占めることにもなる。彼らのほとんどはお決まりのスペイン料理、パエリア(paella)やトルティージャ(tortilla)、ガスパチョ(gazpacho)をお目当てにくるのだが、メニューに「Sushi」とか「Sashimi」とか書いてあると嬉々としてそれらを注文し、訳の分からない言葉でわめきながら大騒ぎする。きっと自分の国の料理を異国で見つけた楽しさと、彼らが自慢に思っているだろう自分の国での味とのギャップに興奮してるのだろう。

ラウルはもちろん、厨房にいる2人の料理人も日本料理の心得は全く無い。写真で見たまんまを手に入る食材で再現しているだけだ。でもそれで文句をつけられたことは一度もない。お腹を壊されたらさすがにマズいので衛生管理には気をつけているが、味はまあ出来てからのお楽しみという感じでやっている。少しは後ろめたさもあるのだが。

ベルのことに話を戻すと、改めて図書館(biblioteca)でカエルの飼育書を読み、小さい昆虫やミミズ等普通の餌を与えてから元気を取り戻した。あまり鳴くこともなく、静かで飼い易いペットだと思った。

しかしラウルが仕事の参考にしていた、あのモデルばりのポーズを取ることは2度となく、仕事がはかどらず、注文も徐々に減ってきた。
絵を描くことは好きだが元々自分にはそれで金を稼ぐというまでの大した才能はなかったのかもしれない。

絵を描く仕事もしていたが、観光ガイド(guía)や駐車場のドライバーなどで生計を立てながらなんとか生活を続けた。

そして30歳の大台を迎えた。

(続く)

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Comments

!Feliz Año Nuevo¡
はじめまして。
10月からスペイン語を始めて過去のブログで勉強させてもらっています!
今回のお話も楽しみにしています。
私も早くスペイン語で読み書きできるといいな…

Posted by: nieve | January 10, 2008 at 09:22 AM

nieve様

いらっしゃいませ。
スペイン語始めは動詞の変化の多さに面食らうと思いますが、
少しずつ覚えましょう。
わたしも今でも間違えっぱなしですが、間違えたら覚えなおせばいいだけです。
ではまたー。

Posted by: SejaSoy | January 12, 2008 at 10:55 AM

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